台風のニュースを見るたびに、少し複雑な気持ちになります。
大雨や暴風によって被害を受ける人がいることは知っていますし、
近年はその規模も大きくなっています。
だから、「台風が好き」なんて軽々しく言えるものではありません。
それでも正直に言うと、私は子どもの頃から台風が近づいてくると、
どこかワクワクしてしまうのです。
テレビの天気予報で進路予想図を見たり、窓の外の空を何度も確認したり。
まだ雨も降っていないのに、何か特別なことが起こりそうな気がしていました。
いったい、あの気持ちは何だったのでしょう。
窓の外は別の世界
台風の日の景色は、普段とはまるで違います。
強い雨が降り続き、風向きがころころ変わる。
木々は大きく揺れ、いつも見慣れた景色が別の場所のように見えます。
家の中にいて窓から外を眺めていると、まるで洗車機の中にいる車になったような気分になります。
雨粒が窓をたたき続け、風が唸り声のような音を立てる。
少し怖いのに、なぜか目が離せないのです。
普段は静かな住宅街も、台風の日だけは自然が主役になります。
その迫力に圧倒されながら、私は窓の向こうをじっと見ていました。
学校が休みになるかもしれない日
子どもの頃は、学校が休みになるかもしれないという期待もありました。
朝起きて警報が出ていると、なんだか得をしたような気持ちになったものです。
いつも通りの日常が、自然の力によって少しだけ変わる。
その特別感が嬉しかったのかもしれません。
大人になった今でも、「今日はいつもと違う日だ」という感覚には少し心が躍ります。
私は何にワクワクしていたのだろう
考えてみると、私は台風そのものが好きなのではない気がします。
たぶん好きなのは、「日常ではない何か」がやってくる感覚です。
毎日同じ時間に起きて、同じ道を歩いて、同じような一日を過ごす。
それは安心できることでもあります。
でも、台風の日は違います。
予定通りに進まない。
空気も音も光も変わってしまう。
外に出られないことさえ、どこか非日常です。
そういう特別な空気に、子どもの頃の冒険心のようなものが刺激されるのかもしれません。
自然の大きさを思い出す日
もちろん、本当に大きな被害が出るような台風は別です。
誰かが困ったり傷ついたりすることを望んでいるわけではありません。
それでも、窓の外で風が吹き、雨が激しく降る様子を見ながら、
「自然ってすごいな」
「人間は自然の中で生きているんだな」
と感じる瞬間があります。
便利で快適な暮らしをしていると忘れがちですが、
私たちは自然の一部として生きているのだということを思い出させてくれるのです。
おわりに
もしかすると私がワクワクしているのは、台風そのものではなく、
普段忘れている自然の大きさや、
自分の中にまだ残っている子どもの頃の好奇心なのかもしれません。
次に台風が来たときも、きっと私は窓の外を眺めるのでしょう。そして少しだけワクワクしながら、
次に台風が来たときも、きっと私は窓の外を眺めるのでしょう。そして少しだけワクワクしながら、
「どうしてなんだろう」
と、また考えている気がします。


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